MLSの英語劇で英語力アップ:自己表現力、コミュニケーション能力アップなら英語劇。生きた英語、実践的な英語が身につきます。

Production BLOG

『屋根の上のヴァイオリン弾き』あらすじ

いよいよ今週の日曜日に公演です!

チケット予約はこちらで。 http://www.mls-etd.co.jp/fiddler.html

 

お話をご存知ない方、「英語の台詞と歌詞、理解できるかしら~。」という方、あらすじを紹介します!

Prologue

♪Tradition

19世紀初頭、帝政ロシア領のウクライナのシュテットル(ユダヤ人コミュニティ)、アナテフカの村に暮らす貧しいユダヤ人、牛乳屋テヴィエは言います。「アナテフカに暮らす私たちは皆、屋根の上のヴァイオリン弾きのようなものだ。落ちて首を折らないようにバランスを保ちながら、シンプルで心地の良い旋律を奏でている。バランスを保つためのかなめ、それは『しきたり(Tradition)』だ。」

 

Act 1, Scene 1(テヴィエの家の中)

テヴィエには5人の娘がいます。

結婚斡旋人(Matchmaker)のイェンテはテヴィエの妻ゴールデに、金持ちの肉屋レイザー・ウルフが長女ツァイテルを花嫁としてみそめた、と言います。しかしテヴィエはレイザーの事が好きではありません。

 

♪Matchmaker

お年頃の次女ホーデルと三女ハーヴァはマッチメイカーがどんな素敵な伴侶を見つけてくれるか楽しみにしていますが、ツァイテルは反論します。ツァイテルには幼なじみのモーテルという恋人がいるのです。

 

Scene 2(テヴィエの家の外)

牛乳配達の途中、馬のひづめが取れてしまい荷車を引いて帰ってきたテヴェエ。「安息日前にとんだ災難だ。もしもっと金持ちだったらな。」とつぶやきます。

♪If I Were A Rich Man

 

村の男達が、最近近くの村であったポグロム(ユダヤ人排斥活動)について話しています。革命思想を持つ貧乏学生パーチックは、ただしゃべっているだけではなく何か行動を起こすべきだと熱く語ります。

知的なパーチックを気に入ったテヴィエは、娘達の家庭教師にと安息日*(Sabbath)の夕食に招きます。

(*安息日:神が天地創造において7日目に休息し聖なる祝福の日とした日。ユダヤ教では金曜日の日没から土曜日の日没まで。労働、外出をせず、家族と共にすごします。)

 

Scene 3(テヴィエの家の中)

ゴールデはテヴィエにツァイテルの縁組の話はせず、大切な話があるらしいから明日レイザーに会いに行くよう言います。

モーテルは、テヴィエにツァイテルとの結婚の話をなかなか言い出せません。貧しい仕立屋のモーテルとの結婚をテヴィエが許すはずがないからです。

アナテフカの村のそれぞれの家で静かに安息日の祈りが流れます。

♪Sabbath Prayer

 

Scene 4(居酒屋)

テヴィエはレイザーに会い彼のツァイテルへの真剣な思いを受け入れ、酒の勢いもあって娘との結婚を認めます。

他の客達、普段は一緒に酒を酌み交わすことのないロシア人達も参加し祝いの宴会が始まります。

♪L’Chaim(To Life乾杯)

 

 

Scene 5(居酒屋の外)

テヴィエは居酒屋を出ると巡査部長(Constable)に会いました。彼はロシア人ですがテヴィエとは長い付き合いです。テヴィエにアナテフカのユダヤ人にも近々『見せしめ』があるだろうと警告します。

 

Scene 6(テヴィエの家の外)

家庭教師中のパーチックは末娘二人に聖書の一説をといています。革新的な考え方のパーチック、そして気の強いホーデルはぶつかり合いますが、互いに惹かれ合っているようです。

テヴィエはツァイテルにレイザーと縁組が決まったと伝えますが、ツァイテルは泣いて拒みます。気弱なモーテルですが懸命にツァイテルとの結婚を懇願します。テヴィエはしきたりと娘への想いとの狭間で悩みます。

♪Tevye’s Monologue (Tevye)

テヴィエはモーテルの「ツァイテルにひもじい思いはさせない!」という言葉に心を動かされ結婚を承諾します。

 

♪Miracle of Miracles

モーテルは大はしゃぎですが、テヴィエはレイザーとの結婚を望んでいたゴールデに何と言おうか困っています。

 

Scene 7(テヴィエとゴールデの寝室)

♪Dream

その夜テヴィエはゴールデに、「夢の中に亡くなったお祖母さんが出てきて、ツァイテルの花婿はモーテルだと言っている。レイザーと結婚すればツァイテルはレイザーの亡くなった妻フルマ・サラに呪い殺されると。」と言い、ツァイテルとモーテルの結婚を納得させます。

 

Scene 8(村の通り~モーテルの店)

村人たちはツァイテルの結婚相手がレイザーではなくモーテルだと聞いて大騒ぎしています。

ロシア人の青年、フィエッカは他のロシア人達に絡まれているハーヴァを助け、読書好きのハーヴァに本を貸します。ハーヴァはフィエッカが異教徒だと知りつつ惹かれていきます。

 

Scene 9(テヴィエの家の外)

♪Sunrise, Sunset

♪Wedding Dances

ツァイテルとモーテルの結婚式の最中、破談にされたレイザーとテヴィエの間で一悶着あります。

ユダヤでは男女別々に踊るしきたりですが、パーチックとホーデルが一緒に踊り始め他のカップル達もダンスに参加していきます。

宴もたけなわの時に、ロシア警官隊が乱入し会場を滅茶苦茶にしてしまいます。巡査部長は「すまないが、わかるだろう。」と言い残し去っていきます。

 

 

Prologue

テヴィエのモノローグ「神様、娘の結婚式にあの贈り物はないですよ。でも、あれから2か月、二人とも貧しくも幸せに暮らしていますよ。」

 

Act2, Scene 1(テヴィエの家の外)

パーチックは明日の朝キエフに旅立つ前にホーデルにプロポーズし、そしてホーデルは喜んで受け入れます。

♪I Have Everything

 

テヴィエは父親の承諾なしに婚約した二人に対し反論します。

♪Tevye’s Rebuttal

しかし愛し合う二人にほだされ結婚を認めます。

 

テヴィエはしきたりにもとづいてマッチメイカーの縁組で結婚した自分たちにも愛はあるのだろうか、ゴールデにたずねます。

♪Do You Love Me?

 

Scene 2 (村の通り)

おしゃべりなイェンテはツァイテルにハーヴァとフィエッカが一緒にいた、と告げ口します。

そしてパーチックからホーデルに届いた手紙を盗み読んでうわさ話を広めます。

♪The Rumor

パーチックがキエフで逮捕されたというのですが、話に尾ひれはひれがついてとんでもない話になっていきます。

 

Scene 3(駅)

ホーデルはパーチックを追って流刑地のシベリアに向かいます。

♪Far From The Home I Love

テヴィエは神に祈りつつホーデルを見送ります。

 

Scene 4(村の通り)

また村人達はモーテルとツァイテル夫婦の噂話をしています。

 

Scene 5(モーテルの店)

モーテルの店に念願のミシンが届いたのでした。

店の外ではハーヴァがテヴィエにフィエッカとの結婚の話をしますが、テヴィエは断固として聞き入れません。

 

Scene 6

テヴィエはゴールデからハーヴァとフィエッカが教会で結婚をしたと聞き、ゴールデに「ハーヴァは死んだものと思え。」と言います。

♪Chava Sequence

テヴィエはいとおしいハーヴァを思い苦しみますが、この結婚だけは許す事ができませんでした。

 

 

Scene 7(テヴィエの家の前)

ついにロシア政府は、ユダヤ人達に三日以内に村から出ていくように命令を下しました。命令に従うべきか、戦うべきか…

ラビ**は言います。「荷造りをしよう。また別の場所で救世主を待とうじゃないか。」

(**ラビ(Rabbi):ユダヤ教の宗教的指導者であり学者。英語ではラバイと発音。)

人々は生まれ育ったアナテフカから去ることになりました。

♪Anatevka

 

Scene 8(テヴィエの家の前)

テヴェエ一家は荷物をまとめています。親戚を頼ってアメリカに行くのです。イェンテはエルサレムに。レイザーはシカゴに。ツァイテルとモーテルはアメリカへ渡るための資金を稼ぐまでワルシャワに残ります。ホーデルとパーチックはまだシベリアに。ハーヴァとフィエッカはテヴィエ達に別れを告げに来ました。ロシア人のフィエッカもユダヤに対する迫害を受け入れる事ができず、二人でこの地を離れポーランドに行くと言います。テヴィエはまだハーヴァを拒み、顔を合わせる事もしませんが、背中越しに「神のご加護を」と言います。

テヴィエは荷車を引き出発します。

村中のユダヤ人達がわずかな荷物をもって世界中に散っていきます。

テヴィエの後をヴァイオリン弾きがついていきます。